第十四章『悠』
7月12日レポート
今から20年前の今日、
北海道では『北海道南西沖地震』により多くの人が津波によって多くの人が亡くなりました。
20年経った今、人口は地震前から4割近く減り、3千人を切った。
主産業の漁業も資源回復がなかなか進まず、高齢化や後継者難もあって漁協組合員は400人から半減…
全国ではどうでしょうか?今日の北海道では大きなニュースです。
昨日帰ってきたのでその日のうちに『レポートを書こう』と思いましたが今日にしました。
『被災地の人々と一緒に作業をしたい』最近そう感じたりする事があります。
前はあまりそう感じませんでした。
何故ならば津波後の光景を初めて見た時の風景が消化できませんでいた。
向き合うのが怖かった。
震源地に一番近い場所で、
新潟の方々と草刈りをしました。
海を眺めながら黙々と額に汗を浮かべ、
そう若くはない方々と炎天下の中で・・・
気にかけて島のお婆さん方が、
手に鎌を持って『ホントは私たちがやらなきゃいけないことを…ありがとう』って歩いて来てくれました。
お婆さんはお花が好きだそうです。
小さいころから食べていた木の実を教えてくれました。
機械を使って刈取りしている私たちは、
草刈りのスピードは鎌よりずっと早いです。
お婆さんはお婆さんの速度で時より立ち止まり皆を眺めています。
今は慰霊に訪れる人は少ないかもしれないけれど、
この岬は『震源地に一番近い岬』です。
いつか誰かが訪れる時に歩きやすいようにきれいに道をしました。
岬から海を眺めていると、
何故かぼくは『悠々と急げ』、
開高健の言葉を思い出しました。
次回はいよいよ『ワンピースキャンプin網地島』の章に入ります。
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