2011年6月12日日曜日

2011年6月12日 がってんレポート

6月12日レポート

第四章『勇』

津軽海峡を渡り北の大地北海道に戻りました。

この時期の石巻の季節の移ろいは北海道に比べてとても早く感じました。
田畑の緑、野山の草木、海の色。

移り行く季節のように、

一つでも笑顔が増えますように
一つでも重荷が軽くなりますように
一つでも瓦礫がなくなりますように
一つでも前に歩めますように
一つでも夢が叶いますように

第四章『勇』
未来に向けて歩み続ける被災者、
そして全ての復興のために歩みを止めないボランティア、
全ての人が「勇敢」であり「勇気」を持ち「勇者」です。



2011年6月11日土曜日

2011年6月11日 がってんレポート

6月11日レポート

今日もまた被災地で活動し続けるボランティア。
あの津波から3ヶ月がたちました。


あの日から3ヶ月

瓦礫をどかす人、
炊き出しをする人、
傷ついた心を少しでも癒せたらとの思いの企画を展開をする人、
マッサージや鍼をして歩いたりする人、
各業界のプロもアマチュアも関係なく、
自分の出来る事を精一杯、
笑顔を絶やさず活動し続ける。

みんなが少しでも心の重荷を降ろせるように、
そして歩む事が出来るようにと、
純粋な気持ちで現地で活動するボランティア。

けっしてかわいそうと言う思いから動いているのではない。

純情な人間の純粋な想いが、
今、被災地で被災者と共に歩んでいます。



始めて被災地に足を踏み入れた時僕は、『被災者の心の重荷を軽くしてあげたい』そう想った。

『被災者の心の重荷を軽くしてあげたい』
3ヶ月たった今も僕はそう思っているし、その想いで活動をしている。

2011年6月10日金曜日

2011年6月10日 がってんレポート

6月10日リポート

小さな漁村で一日を過ごすことが多い最近です。

ご飯をご馳走になることがあります。
お風呂もいただくことがあります。

もともと大きな漁村ではありませんが、
津波の影響で人口が減ったようです。
正確なところは解りませんが、
夜に漁師の家に泊まらせていただいた時に感じました。



漁村が闇に包まれる頃、灯りの灯るはずの家々は少なく、残った家にも明かりは灯てはいない・・・

津波に会った人から、
よく夜になると寂しいと聞いていましたが、
ここに来てようやく『寂しさ』の意味が解った気がしました。

とても大切な事を失ったからなのかも知れません。
とても大事な時を失なったからなのかも知れません。
とても大切な人を失しなったからなのかも知れません。

僕もあなたも、いろいろな事を抱えながら生きている。

それでもここには笑顔があります。


人と人が触れ合う。
ボランティアも被災者も共に『あなたのために私が出来ること』は今日も笑顔。

一日を『寂しさ』だけの時間だけではなく、
『喜び・楽しみ』の時間が少しずつ、
ホント少しずつ、取り戻せる事が復興かもしれないと最近感じてます。

2011年6月9日木曜日

2011年6月9日 がってんレポート

6月9日レポート

とても天気のいい一日です。
今回石巻入りして、
久しぶりにのんびり気分で作業をしています。

ソラは晴れわたり、
風は強いものの、
島はドンドンみんなの力できれいになって行きます。
笑い声、
鼻唄などが聞こえます。
鳥のさえずりも聞こえます。
そっと目を閉じると、
被災地であることを忘れそうです。

午後は漁師さんの家の水道を修理してきます。
海辺で暮らすと言うことは、
地球そのもと向き合っている気がします。
さあもうひとふんばり片付けて参ります。






2011年6月8日水曜日

2011年6月8日 がってんレポート

6月8日レポート

今日も一日海の清掃をしていました。

最近はボランティアの人数が少ないせいか、
少人数で作業をする事が多かったのですが、
今日は久しぶりに50名を越す人数で作業が出来てとてもはかどりました。

石巻のボランティア団体は連携しあって活動します。

各団体の作業もあるのですが、
お互い人数が足らないと人が行き来して助け合います。

これはとてもいいことだと感じます。

志高く、それでいて気の優しい仲間です。

何よりも笑顔がいいです。

何よりも気持ちいいのは、
意志を持ち自らが動くところが好きです。

意志を持ち自ら動く仲間たち!この後空を飛ぶ!



空を飛んだ(笑)


人任せにせず、
アクションを自ら起していますか。

北海道のお菓子と言えば『六花亭』、22名でボランティアに来てくれています。


明日も海にて一日作業しています。

2011年6月7日火曜日

2011年6月6日~7日 がってんレポート

6月6日・7日レポート

昨日は少しバタバタしておりレポートを書けませんでした。
昨日と今日は、小さな港の片付けをしておりました。

海沿いの浜辺や小さな港には津波によって海に引き込まれたモノが今でも沢山浮いています。
波と共に行ったり来たり・・・

私たちはとりわけ大きなものを切ったり、ひっぱたり、陸に上げたりしていました。

例えば家の屋根です。


カヌーで沖に浮いている家の屋根にロープをかけ陸から引っ張ります。
そしてこんな大きな車両を使って引き上げます。


この車はカッコいいです。
少し運転席に乗させてもらいました。(嬉しかった!)


ゼトロスです


海にはまだまだ行ったり来たりしているモノが沢山浮いています。



沖には大きな台船


愛の台船『復興丸』。大きな台船も復興丸も共に海をきれいにしている仲間です。



『海をきれいにする事』
それは人と自然とのつながりを再確認すること。
最近そんな風に僕は感じています。

人と自然とのつながりを感じていますか。

2011年6月5日日曜日

2011年6月5日 がってんレポート

6月5日レポート

暑い日が続いています。

徐々に徐々にですが復興している気がします。
瓦礫でふさがっていた道が通れるようになっていたり、
倒壊した家屋が取り除かれていたり。

ハードが片付いて行くにつれて、
寂しさと言いますか、何処と無く笑顔の置くに小さな風が吹いているような感じが、
人々の中に少し感じます、私だけでしょうかこんな感覚・・・

避難所暮らしから仮設住宅に引っ越せるようになっても、
『私だけが抽選に当たって引っ越すのは気が引ける』

あの津波から共に手を携えて支えあい生き抜いてきた日々は、
家族と言う単位を超えた何かがあるのかも知れない・・・
この話を聞いた時にそう感じました。


支えられて生きていたい。支えたい・・・

少しだけ書かせてください。

仮設住宅に抽選で当たっても、
家電が全てそろっているとしても、
隣に人が住んでいるとしても、
隣接する建物があるとしても、
自然と向き合い、
海と向かい合い、
生まれたときから地域で支えあって生きてきた時の流れは、
安心に見える便利な建物と引き換えていけるのだろうか・・・

今日は帰りしの車の中で私の頭の中を何回も巡っていました。

安心して暮らしていける場とは何ですか。

便利とか不便とかそういう事ですか。

今日は少し頭がぐるぐるしてますのでここでやめておきます。


昨日は石巻全体でボランティアの数が400名ほどだったと聞いたような。
そのうちの100人近くが彼らのような外国の人々だったようです。
日に日に日本人のボランティアが減っているような気がしてなりません。
今日も僕は世界の友と作業しています。
日本人は何処へ行ってしまったのでしょうか?


今もまだ、この状況の町があります。

2011年6月4日土曜日

2011年6月4日 がってんレポート

6月4日レポート
今日は少し寝坊をしてしまいました。
来たばかりですが昨日のブロック外しが少し効いているのでしょうか。
少し申し訳ない気分でした。

今日も昨日に続きいつもの浜付近へ。
少しのんびりした気分の中で現場に向う道しがらを歩いていると、
足元にあるモノが見えて来ました。

出会うもの・見えたもの・感じたもの一つ一つに、
『大切なもの』を再確認した気持ちです。



津波から3ヶ月になろうとしています。この子は無事だったんでしょうか。きれいに洗って届けてあげたいと思います。



ここは津波から数日間?1週間以上も陸の孤島でした。必死の助けの文字を目にすると胸が詰まります。
※無事に出産したよと近くのばあちゃんに聞きました。よかった。



お互いに探しているかも知れません・・・そんな事を思うと“ぐぐっと”きてしまいます。


エンジンはダメだ。でもな、舟はいけるかも知れないんだ。そっと応援するしか僕には出来なかった・・・


やせていました。僕の昼ごはんを半分わけて上げました。

沢山のモノが流れ流されしているの浜辺です。

津波はたしかに海でおこったのだとわかります。
確かに海で津波はおこり、浜の暮らしを飲み込み町を壊しました。

多くのモノが散乱しています。
モノ溢れ、使い捨てのモノ・・・

本当に大切なモノは、
私にとって、
あなたにとって何ですか。

2011年6月3日金曜日

2011年6月2日~3日 がってんレポート

6月2日レポート

夜でしたが石巻に到着しました。

市街地は以前より明かりが灯っています。
灯った明かりの下を人々が歩く姿が見えて、
ホッとした気持ちになりました。

少し立ち寄りたい気持ちもありましたが、
活動の情報収集に向かいってしまいました。

6月3日レポート

今日は国際色豊かなチームで現場です。
イギリスから来ました。
インドから来ました。
ニュージーランドから来ました。
アメリカから来ました。
パタゴニア・・・いえいえこの方々は、パタゴニア地方ではなくアウトドアウエアーのメーカーでした。(しゃれです)


世界中の優しい気持ちが動きで現れて嬉しく感じます。
私は英語がうまくない(ほとんどダメ)のですが、
気持ちで通じましたので問題無しです。


私たちは高層作業に取り掛かりました。
地震で傾いた塀をエンジンカッターで切り、ユニックで吊る作業です。
モッハモッハと立ち込める埃で、
切り口を見失いそうになるのですが、
気合い!です。
少し腕がプルプルとしました・・・

こんなかっこで

こんな感じで

現場からの帰り道、
『おじさん元気かなぁ』と思い立ち寄りしてみると、
ニコニコニコニコ嬉しい笑顔で迎えてくれました。

何だか故郷に戻った気持ちです。
なんと言っても良い所なんですよ。
石巻は!
牡鹿半島は!

追伸>
そうそう、今日はとても夕日がきれいでした。


大地が沈下している事をご存知ですか。
牡鹿半島は120センチ近く沈下しているそうです。
今日は大潮なので気が付けば道はごらんの通りなのです。


私たちは大地が動く事をけして忘れてはいけません。

2011年6月1日水曜日

2011年6月1日 がってんレポート

6月1日レポート

暖かな日差し屈斜路・釧路川畔で、
出発前の最後の準備に取り掛かっています。

いろいろ思い浮かべながら
大工道具の用意や工具を用意をしています。

明日には津軽海峡を越えて現地入り。
家でテレビを見ていると、
まるで災害はあったの?と言う感じさえしてしまう・・・


生きる事に向って必死に歩んでいる人々がいる。
一つでも一歩でも前に繋げて行きたい。


彼もまた『現地へ連れてけ!』と言います。
彼との付き合いも15年です。
拾ってきた車体にこれまた廃車から使えるエンジンを見つけ出し積み替え、
油圧は少し新しめの廃車のユンボーから摘出し積み替え、
いろいろなパーツの合作の私より年寄りなユンボーさんは、
畑の畦作りのために残ってもらうようになだめすかし、
留守番を頼みました。