2011年5月17日火曜日

2011年5月17日 がってんレポート

5月17日レポート
第三章『歩』

津軽海峡を越えて峠をいくつも越えて北国に戻って来ました。
空に輝く満月を子供と眺めに行きました。
とても久しぶりの時間です。
ありがたいです。

沢山の優しさが東北・関東に集まっています。

出来ることの全てを注いで体を動かし、
笑顔を絶やさず、
希望を捨てず。

『塵、破片、ゴミ、廃材、ヘドロ、ブロック塀壊し、小屋作り、床張り、etc』
膝を突き、汗をかき、時に涙し、それでも笑顔を絶やさず、希望をすてず歩み続けます。

笑顔を見たくて、希望をつなぎたくて、
『炊き出し、マッサージ、図書館、子供遊び、床屋、絵、etc』

奢る事無く、文化を理解し合い、
共に歩み続けて行きたいと思います。

写真:共に歩む仲間たち




2011年5月15日日曜日

2011年5月15日 がってんレポート

5月15日レポート

今日の午前中は風が強かったので海には出ませんでした。

陸に上がってふわぁ~と背伸び。
『あー雲が高い』

写真:地域の人が大切にしてきた石碑を起しました。

写真:一つだけ見つからなかったのだけれど土の中に埋もれているのを発見しました。
地元の漁師さんと共に運び出しそして磨きました。

写真:自分の家の片付けもそこそこらしいのですが・・・みんなでがんばりました。


ふわぁ~と背伸びも大切ですね。

お蔭様で集落の大切なものに出会う事ができました。

明日も早いので今日はこの辺で失礼します。

2011年5月14日土曜日

2011年5月14日 がってんレポート

5月14日レポート

少し僕の知っている『石巻のボランティア』の事を書いてみたいと思います。

朝7時いろいろな寝床から僕たちは集まります。
20代から60代ぐらいの方々が居ます。
10代の人はまだ僕はあってません。
居たらいいのにって思います。

朝始めて合う人は、
朝のミーティングで自己紹介をします。
名前と『出来ること』を言います。

『出来ること』の発表がとても面白いです。

話はそれますが、『出来ること・・・』
この部分がその人の心を、ふるい立たせ、
被災地に向わせた動機の一つだと僕は思います。

さて『出来ること』の自己紹介はどんなかといいますと、
・子供と遊べます
・車の運転できます
・何でもやります
・調理できます
・力仕事できます

本気なピュアな気持ちなので僕は好きです。
一歩踏み出すこと、とても大切だと思います。

10代・20代の皆さんもお待ちしておりますね。

カメラを忘れたので写真は1枚だけです。
浜片付けの合間で地域のみんなとの昼食の風景です。


2011年5月13日金曜日

2011年5月13日 がってんレポート

5月13日レポート

作業に没頭する日が続いています。
気をつけなければならないことは沢山ある様に感じます。
怪我はもちろんです。
真っ直ぐな想いが自然と行動にでるように心がけています。

チームを組んで動いているのですが、
その場所その日そのタイミングで、
一番大切だなぁと感じた瞬間その事柄に着手するようにしています。

前日に決めることは向う場所だけの事が多いです。

今日は風が強かったので、
民家の片付けをしたり、
塀を作ったり、
床を作ったり、
組合長さんを送り届けたり・・・

朝一緒に動いた仲間は現地でできることをやり、
汗をかいている姿は、
やっぱり勇気が沸いてきます。

おじいさんもおばあさんも、
お母さんもお父さんも、
子供も、ボランティアもなく共に汗をかき作業をしていると、
いつの間にか笑顔がこぼれることが、
僕はとても大好きです。

写真:僕はここにいるよ

写真:駆けつけてくれる多くの人と重機

写真:みんなで汗をかく。きれいになっていくと笑顔が見えてくる。

写真:井戸小屋の壁が出来た!

2011年5月12日木曜日

2011年5月12日 がってんレポート

5月12日レポート

地震そして津波のあの日から2ヶ月が過ぎました。

水道が通り始めているところ。
電気が通り明かりが灯っているところ。
ガスがつながり煮炊きが出来ているところ。

確かに、そして確実に増えています。

まだこの3つ全てが開通していないところ、
一つだけ開通しているところ、多いです。

家がある人
家が無い人
家の形だけがある人
住める家
住めない家

今日この雨の中で、心が休まる空間・・・『ありますか』大丈夫でしょうか。

会社が津波で流された
仕事の道具を失った
店が流された、ドロに埋まった

大切な人と生きために必要な収入・・・大丈夫でしょうか。

家族を失い、友を失い、
家も仕事も失い、
この2ヶ月の時の流れの中でご苦労は、
察するにあまります。

共に作業する中で、
ふとした会話の中で、
喜びと楽しみを・・・
ごめんなさい、僕はそう思ってしまいます。

共に作業する中で、
ふとした会話の中で、
喜びと楽しみを・・・

震災から2ヶ月、
自然の力に怯え震える恐怖が心を支配していた時間から、
一人一人の今、そして今後に向き合う時間が増えてきたと察します。

僕は今ボランティアをしています。
共に夢を未来を思い、
喜びと楽しみを・・・

写真:海辺で町並みが残る漁村だが、多くの漁具を筏を失っている。


写真:漁師さんが海に出れるように小さな港を心を込めて掃除する。


写真:『復興丸』を作りました。これで湾内もきれいに出来る。

早く漁師さんが漁村に戻ってこれますように、
いつ戻ってきてもいいように、
私たちはきれいに片付けます。

2011年5月11日水曜日

2011年5月11日 がってんレポート

5月11日レポート

大きなトラックのコンテナを海から引き上げようと朝からがんばりました。
どんな作業だったのかを少し書きたいと思います。

挟みの付いたユンボで壁面を挟みます

コンテナの後ろにカヌーで回りこみ、スリング(ロープ)を数箇所にかけます。

スリングをユニックに取り付け引き上げます

コンテナの中は漁具と海水が沢山入っているのでとても重いです。
一台のユンボと一台のユニックでは重すぎて、
引っ張っても反対に海に引きこまれそうになりうまくいきません。

いくつもの修羅場をくぐったおじさん達が知恵を出し合い検討中です

2台のホークリフトともう一台のユニックを追加して、
合計5台の重機を投入したのですが、
時間と共に潮が引き海面を陸の高さがどんどん広がって行きます。
5台の重機とおじさん達の知恵は、
自然の変化の前には太刀打ちできず、
明日の満潮の時間を待つ事になり、
本日の作業は無念にも終了となってしまいました。

子供たちの応援むなしくおじさんたちは肩を落として本日解散です

作業にはいくつもの段取りが必要なのですね。

海での作業は、海と言う自然の変化も作業の段取りの一部となります。
明日の作業と明日以降の作業の段取り。
天候と自然の変化を組み合わせる事も忘れてはいけません。

明日以降の台風の動きを気にしながら明日もがんばります。

2011年5月9日月曜日

2011年5月10日 がってんレポート

5月10日のレポート

石巻に着きました。

幹線道路沿いの街並みが活き活きとした風景になっています。
学生が楽しそうに歩いている。
お母さんと子供が公園でボール投げをして遊んでいます。
人々の笑顔が見えた石巻の到着でした。

石巻の町はとても広いです。
幹線道路から馴染みといいましょうか、
ドロ出し・炊き出しなどでお手伝いさせていただいたトコロを目指して車を進めます。
気持ちははやります。
活き活きとした街並みを見たのですから・・・


写真:目指した場所はまだ・・・

友が、仲間が、地元の方と共にいい空間を築いている、
炊き出しを少しだけお手伝いさせていただきました。

連休が過ぎたからなのか、ボランティアの人が少ないように感じました。

でも『歩み』は止まっておりません。

私が今出来ることを港に見ました。


写真:海に沈みかけているトラックのコンテナ。
海をきれいにしようと思います。


写真:漁師・ボランティアが共に海をきれいにしています。遅ればせながら私もがんばります。

2011年5月9日 がってんレポート

能登半島沖からです。
東北を目指して航行中です。

明日の早朝には東北に入れると思います。
現地で今必要な事はなんだろう。
何が役にたつだろう。
いろいろ考えます。
そして、イメージも沢山膨らませますが、大切なことは一人でも多くの人が、つながっている心の灯火を絶やすことのないように、私の出来る事をしっかりとやることだと、
この広い海を航海しなががら感じました。
こころを平たく、感じるままに動ける事がとても大切な事だと、
2度の現地入りで理解しております。

では、行って参ります。