2012年6月19日火曜日

2012年6月19日 がってんレポート

第九章:志 6月19日レポート

充実感は欲しいのだけれど、
あまり欲はたかず、
必要な事を、
率先してにこやかに、
黙々と行い、
大変さを自慢する事なく、
疲れたら悟られる事のないように、
静かに身を横たえ次に備える。

ユーモアを忘れる事なく、
雨が降ったら降ったなりに、
暑い時は暑さに負けぬように、
けして仲間への感謝を忘れずに、
荒れた大地に心に、
ただ潤いが戻る事を信じて、
体と気持ち込めて寄り添える、
ボランティアで私はありたい。

私の喜びは、
いつの日か一歩を歩んだ貴方の姿にそっと出逢いたいから。

2012年6月17日日曜日

2012年6月16日~17日 がってんレポート

6月16日・17日レポート

東松島の仮設住宅では仮設のおばあちゃん方との植栽活動。
ゴウヤを使った『グリンカーテン』を共に取り付けたり、
ナスやらトマトやらを一緒にプランターに植えました。

プランターを囲んでワイワイと苗を植える、みんなとの時間。
高いところのネットを黙々と取り付ける、一人の時間。
植物を挟んでの作業は、
やっぱりとてもいい時間と思うのです。


花壇の整備もしました。
大勢のボランティアと共に花を囲んで、
土に向かって・・・


津波の影響で塩害の土地に花が咲く。
硬くなった大地に花が咲く。

硬くなった大地に染み入る水と可憐な花が・・・
津波の残した人の心に染み入るのは、
こんなホッとした共に地球に生きる草木なのかも知れません。
そんな事を思いながらの植栽活動でした。

満たされたい気持ち
満たしたい物

もしかしたら足元に、そして身の廻りに、
既に全てそろっているのかも知れません。


2012年6月15日金曜日

2012年6月15日 がってんレポート

6月15日レポート

今日は海辺の仮設住宅に居るときに地震がありました。
地鳴りと共にグラグラと来ましたので少しドキドキしました。

オープンジャパンの朝のミーティングでは必ず津波時の対応のお話をします。

今日は対応のお話を書いてみようと思います。

作業をする時は、必ずバディー(仲間)と活動してください。
バティーから離れる場合は、必ず何処に行くのかを告げてから動いてください。
津波時に仲間を探しに行って津波にやられてしまう事があるので。

作業に入る前には、311の時にどこまで津波が来たかを確認し、
避難場所をシェアしてから活動に入ってください。
311の時よりも建物などが少ないので、
その時よりも大きな波が来ると思っていてください。

遠い所に逃げるのではなく高いところに避難してください。

車で避難する場合は、ラジオを入れて窓を開け、
これ以上進めないと判断したら速やかに左に車を寄せて、
鍵をつけたままにして高いところに逃げてください。

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明日からいよいよ『探検隊』共に第二回復興支援バスが1泊2日で行われます。
明日は東松島の宮島の仮設住宅に『みどりのカーテン』の取り付けと、
野菜の苗をおばあちゃん方と一緒に植えようと思っています。
また直ぐ側では、荒れた土に花を植えたり、花壇を直したり・・・自然に向かえる活動と成りそうです。
僕自身もとっても楽しみにしています。

多くの沿岸地区が津波によって破壊されました。
地盤も1メートル以上下がってしまったところも多いです。

このような状態で、
もしも、もしも、
住み慣れた家を離れる事を決断したとしたら、
荒れたままの大地があったとしたら・・・

木々を植え森に返してもいいのではないかなぁと思うときがあります。

(たぶの木は、急な斜面の崩れを押さえるように大地を覆っています)

人の暮らしと自然のリズムが近づくのではないかなぁと思うのです。

(あの日の揺れで崩れた後はゆっくり、そしてゆっくり草原や森に戻ろうとしている場所もあります)

2012年6月14日木曜日

2012年6月13日~14日 がってんレポート

6月13日・14日レポート

沿岸部は津波で運ばれた塩分の関係なのか、
木々の立ち枯れが目立つようになって来ています。

打ち合わせや調整下見などをしているとあっという間に2日間が過ぎていきました。

(津波はこの町を襲いましたが、この町では一人の死者も出さなかった・・・)

今回まだ、地元の人とあまりお話をしておりません。

僕たちのボランティア活動は、
地域の人と話す事から始まった。

手助けがしたいと言う気持ちを先行させる事無く、
共に向き合って自分の事のように一度置き換えてみるようにしています。

震災直後の初動の時期とは違う今、
何処か忘れ去れてしまった小さな声を見逃す事の無いように、
耳をそば立て
目を見開き
心を鎮めて
会話をして行きたいと思います。

(この森の先にあるたぶの木は、まるでこの町を守るかのように静かに存在してる)

断片的な事ではなく、
全体的にゆっくりとでも浸透して行くような、
活動が今求められているような気がしてなりません。

2012年6月12日火曜日

2012年6月12日 がってんレポート

6月12日レポート

とても緑が濃くて入梅したような雰囲気の石巻です。

スーパーにも立ち寄りましたが品物も豊富にあり、
市街地の雰囲気はすっかりと普通の街並みに見えます。

街並みのきれいさは取り戻せている感じがありますが、
市街地を一歩離れると

地盤沈下して見通しの立たないままの荒地や、
家主が不在なのでしょうか・・・あの日のままの家がそこかしこに点在しています。

今日は週末に行うプロジェクトの為の下見や打ち合わせをしに、
牡鹿半島へ。

市街地からこの半島に来るとホッとします。
私自身田舎に暮らしているからでしょうか。

仮設の店舗で営業しているTさんと食材の打ち合わせや、
宿泊先の管理の方との打ち合わせなどで、
あっと言う間に日も暮れて来ました。

帰り道、
金華山の見える山の上の公園に行きました。


津波の時、金華山と半島の海底が見えるほどの引き潮だったと言います。


毎日地域から持ち込まれる検体を測定器にかけて計っています。


静かな北上川沿いの事務所で川面を眺めながら、
レポートを書いていると昨年の今ごろの事がふと思い起されます。


明日も朝から打ち合わせや現地の視察などに出かけて来ます。

2012年6月10日日曜日

2012年6月10日 がってんレポート

6月10日レポート

久しぶりに雨の降る屈斜路湖・釧路川の畔です。

3ヶ月の月日が空いてしまいましたが、
再び明日津軽海峡を渡って東北の復興支援に行ってきます。

東北より遠く離れた東北海道に居ると、
今も復興に向けて歩む人々の声が、
雑音のようなものにかき消され、
忘れられているようにさえ感じてしまいます。

仲間たちの活動報告から聞こえてくる、
必要な一歩踏み出す為のお手伝いは、
あの3月の光景を目にした僕には目頭が熱くなります。

一歩を踏み出すために僕たちが出来るお手伝いがある。
今も
今だからこそ
今しか
今から・・・

(そうだ!沿岸部に木を植えよう)

僕は思います。
今とても大切なんだと。
いがみ合っている場合ではないと・・・
せっかく生きている今の命、
人の為に使える幸せもあるんだと感じてなりません。

では行ってきます。