2013年6月14日金曜日

2013年6月2日~5日 がってんレポート

6月2日~6月5日レポート

今おばあちゃんは島を離れ市内の娘さんの所で暮らしています。
震災以前から足が悪く、震災当日は市内の病院に居たそうです。

家は港のそばに建っており1階は津波に浸かったそうですが、
子供たちや家族が島に集える場として使えるように、
床はしっかりと張り替えられていつでも使える状態でした。

足腰もすっかり弱り戸袋の上や神棚、
押入れなどなかなか手の届かない所はずいぶんと前から、
時間が止まったままでした。
『もしも迷惑でなければ片づけていい?』

申し訳なさそうにしておりましたが、
これも何かのご縁ですからお片づけを共に始めました。

『あ~これはあの時のだわぁ・・・』いろいろな思い出が出てきます。
波に被ったままの物や忘れていたものなど。


その片付けを道行く島のお年寄りが眺め、
我が家もお願いしたいなぁとつぶやいておりました。
この網地島の島民の平均年齢は70代後半です。
未だ家の中が片付かない家が点在しているのだと知りました。


おばあちゃんが片づけの途中に思い出したように、
まだ足腰が元気だったころの畑に行こうと言うことになりまた。


足が悪くなり10年ほど荒らしたとのコトですが、
すでに昔歩いていた道さえも、
森や薮に戻り始めており畑までの道のりさえ見つからない状態です。
薮の境目は津波で運ばれた品々が未だ散乱しており、
薮に近づけないのだけれど『確かここを上がると桜の木があって・・・』



人々の暮らした痕跡は10年もしないで、
いつしか薮となり森となるのだと感じました。

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