2013年9月22日日曜日

2013年9月17日 がってんレポート

9月17日

【希望】

いよいよ『ワンピースキャンプ』の最終日となりました。
朝から台風一過となって晴れ渡り清々しさを感じます。
予想進路がずれたコトによって網地島はさほど荒れるコトはありませんでしたが、
残念な事に京都滋賀福井などには大きな被害が出てしまいました。

最後の食事となり大学生が今朝もみんなの分を作ってくれました。

朝食後はお世話になった施設の掃除です。
シャワーにトイレ、キッチン、食堂、釜戸に体育館。
7人で手分けをして一斉に取り掛かります。



班ごとのチームワークもいつしか自然と動ける仲間となり、
自然と体が動き、鼻歌交じりの楽しい掃除となりました。

『自然は常に動いているもの』
僕は台風が網地島を目指して進路を向けた時に、
学生に言った言葉です。
人の心もまた自然だと感じます。

黒く渦を巻き、日常を一遍させた自然の海。
今は面影もないのだけれど、人々の心の中には強く残っています。
参加した学生や子供たちの心にもその面影が残っている子が居ました。
『海が怖い・・・』

最後に少し学生たちに添えた言葉でしたが、
『このキャンプで体感したことは即効性は少なく5年~10年~と経った月日の中で、
何気ない日常生活の中でふとした瞬間に、支えとなり、よみがえり、生きてくるでしょう』…。

一人でも学べる自然のコトや環境のコト。
他の見ず知らずの仲間と出会い時を共にする中で、
自分の中にある不安や希望が他者と通して客観的に映し出され、
他者を励まし支えあい、他者を励ましている自分に希望の種が芽生え、自ら発芽させている姿は、
見ていて苦しくもあり喜びでありました。

この作業を心の中で大人も学生も子供たちも島のおじさんたちも、
きっと何度もループしてたのではと感じます。
列島各地で起こってる災害。
その災害に直面している若者や子供たちは、
被災を通じて今まで経験したコトのない地球環境の動きを体感し深い学びとなって新しい日々を淡々と生き抜いております。
動くはずもないと信じていた海や山、川が動く事を知ったのですが、
その動く地球環境の動きを小さなヒントから見つけ出し、
地域での被害を最小限に留めるべく『気づく⇒行動する』切っ掛け作りが、
野外環境コミュニケーションだと思っております。
忘れていた自然とのコミュニケーションを呼び覚まし、
五感を研ぎ澄まし、その五感を使って他者とのコミュニケーションをよりスムーズにできれば・・・。

そして他者の存在を理解し、行動に移せる若者が今多くの被災地から出てくると僕は信じております。


『自然は動く』
耳をそばたて、
肌で感じ、
目を見開き、
言葉を掛け合い、
信じあい、
共に歩む未来を迎えたい…そう思うのです。

明るい台風一過の下、
名残惜しむ学生たちは、また日常へと船を進めました。

大人から大学生へ、大学生から子供たちへ、子供たちから島のおじい・おばぁへ、
全てがつながった『ワンピースキャンプin網地島6泊7日+1泊2日』でした。

:追伸:
今回参加した学生たちが来年再びこの網地島でキャンプをしたいと言ってくれています。


今度は彼らが企画して島のおじい&おばぁと共に小さな子供たちをアテンドしてくれる?
そんな彼らの自然な動き出しがとても嬉しいです。

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『ワンピースキャンプin網地島』は、
NPO法人smile-seed・ジョイフル網地島によって開催され、
全国のボランティア仲間の協力で開催する事が出来ました。

心よりお礼申し上げます。
ありがとうございます。

◎smile-seedの富士子さんやみゆきさんには、事前の準備から島の方々とのコンタクトや調整など、表に見えない部分を沢山やっていただきありがとうございます。

◎ジョイフル網地島の小野区長さんを始め、高橋さん、阿部とみわきさん他皆さんのお力があってこそ、島の魅力と自然と向きう暮らしを学生並びに子供たちが感じる環境にあったコトと思います。

◎和歌山チームのおざざ・うっき~・ぽんちゃんありがとうございます。食材の管理や学生たちとの魅力的な距離を保ってくれたからこそ、あの台風の中でも学生たちは笑顔を絶やさず歩む事が出来たと思っております。
◎ソラムチーム(ケイちゃん・ち~ちゃん)・わらび~ありがとうございます。チューターとして学生への様々な、成長への投げかけと距離をたもってくれたので、学生たちが自ら考え個性を発揮出来たと感じております。

◎NPO法人どんころ野外学校の本多さんありがとうございます。本多さんは大人とチューターチームのつなぎを絶妙なタイミングで保ってくれたからこそ、キッチンスタッフ・バックアップスタッフ共に活躍出来たと思っております。

◎ひ~さん・ぽんちゃん、常に何かあれば島の中で動ける位置でのバックアップスタッフとして存在してくれたからこそ、現場スタッフも学生も子どもたちものびのびと活動できました。

◎ぶんさん・ふきさん・あのちゃん・うっちありがとうございます。離島と言う島での今回の活動を本土から常にバックアップしてくれたからこそ移動などがスムーズに進めるコトが出来ました。

◎高木さん、子供たちとのバスの引率ありがとうござます。高木さんが居たから子供たちが路線バスで移動できました。

◆『コールマンジャパン様』キャンプ機材などご提供ありがとうございます。
台風の中、大学生は自分たちの城であるテントを守りとおしました。街灯など少ない廃校を利用した『島の楽校』の校庭ではランタンが活躍しました。
太陽が照らす活動フィールドではタープテーブル含め学生や子供たちが存分に活動する為の憩いの場を作ってくれました。

◆『JA摩周湖農協様』安心食材を沢山ありがとうございます。学生も子供たちも美味しい美味しいと食べる姿は、摩周農協さんが農家さんを駆け回ってくださったおかげです。

◆『GAKUBO隊の皆さま』、日本財団の黒澤さん、事前に島の楽校の自転車を直していただきありがとうございます。学生たちが島移動できたのも皆さまのおかげです。

このように多くの仲間に支えられ『ワンピースキャンプin網地島』6泊7日+1泊2日の7泊8日が無事に開催出来ました。

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