水が引かない市街地石巻で朝を向えました。
この町もまた、津波と地震で変わり果てた町並みになっています。
昨夜から全国の災害ボランティアの仲間と合流しました。
50人ぐらいでしょうか。
石巻はとても大きな街です。
人も沢山暮らしています。
被災した方々もとても多く4万人をはるかに超えています。
街にはハンバーガーショップもカフェも、
ファミリーレストランも軒を連ねています。
もちろん大型のスーパーも沢山有ります。
とても見慣れた町並のはずですが、
全てのハンバーガーショップもカフェも、
ファミリーレストランもスーパーも営業はしておりません。
コンビニもです。
信号も点いていないところが多いです。
家に暮らす人もガソリンが無いので買い物に行く事が出来ません。
物を買いたくても買えない、
食べ物を買い物をして食べることが出来ない暮らしが普通に存在しています。
今日の僕たちは半島方面にある小さな集落を廻りました。
小さな集落の人々は、
お寺さんや小さな小学校で避難をしていることが多いです。
壊れた家屋の柱を燃やし暖をとり湯を沸かし。
今日の沢からの水汲みの担当を決め、
女の子とお母さんが沢で洗濯をし、
魚を開いて干物を作り、
掃除をする人、小さな子どもの世話をする人、
使える物を拾ってきて必要な物を作る人、
壊れた機械を直している人、
こんな時に不謹慎と思われるでしょうが、
私の望んでいる暮らしの原点が今ここに沢山あるのだなぁと感じました。
あれやこれやと議論や講釈をたれるのではなく、
誰がやるのだやらないのだと言うことではなく、
『生き抜く』事を決めるとは本当にこのようなことなのだなと感じました。
少し残念なことは、多くの道具を失ったことです。
ノコギリやチェンソーがありません。
斧がありません。
鍋や包丁が少しばかりたりていません。
薪ストーブがありません。
なので今日は薪ストーブを避難所に設置しに行きました。
嬉しかったです。
お母さんたちがとても喜んでくれました。
ガス台が一つだけだったので、
50人前のご飯を作るのが少しバタバタしていたそうです。
これでお味噌汁は薪ストーブの上で作れます。
街の状況を少し記載しますね。
津波の影響なのかも知れませんが、
今日まで廻らせていただいた地域よりも、
町の中は泥でいっぱな気がします。
環境を整備する必要がありそうです。
少し知恵を絞って環境整備を手がける事も必要なので、
ドラム缶の焚き火で暖をとるおとうさん方を考えてみます。
<写真上:水が引かない市街地>
<写真下:薪ストーブ設置中>
【sanaeより】
レポートのアップが遅れて皆さまにご心配おかけしました。全国から集まった災害ボランティアの仲間の中には、神戸の震災の時に共に『神戸元気村』で活動した仲間たちが大勢います。
0 件のコメント:
コメントを投稿