二人は働き者です。 |
晩のうちにうっすらと雪の降ったようで、
肌寒い朝を迎えました。
今日は一日中余震がありました。
そして今日も大きな鍋の周りには、
笑顔を涙が交差する一日でした。
大きな鍋を囲んで、被災者・ボランティアに加え自衛隊も共に調理です。
ちびっ子たちは、一生懸命ダシに袋を開ける係りと遊び係。
今日はお母さんに加えお父さんの顔もちらほら。
僕たちはと言うと少しばかり手馴れた感じでやらせていただき、朗らかと。
そして自衛隊はご飯を炊いてくれています。
失礼を承知で言いますと自衛隊が笑顔でご飯を炊いたり調理していると、
何だか見ていて面白いです。
『春になったら学校は始まるのかなぁ・・・』と少し子供が心配していました。
悲しみを共に励まし合うお母さんたちの声がそばで聞こえます。
職場を失ったおとうさんが『タバコを1本もらえないか』と、タバコに火を点け空を眺めながら共に一服しました。
<写真:災害から2週間近くたっても変わらぬ街の風景>
あの日の地震と津波で破壊されたままの風景がいたるところにあります。
ガレキを超え風呂敷を担ぎ、
サイレンは鳴り響き、
母は子の手をひき、
『生きる』ことへ一歩づつ歩む姿に、
何も言えなくなる自分がいます。
それでも私は、災害地へボランティアへやってきました。
重い荷物を手に持つお年寄りの荷物を『持ちます』と声をかけます。
倒れた人が居れば、声をかけ担ぎ上げ運びます。
何日も食してない人には、食料を運びます。
<写真:郵便屋さんもがんばっています>
いつでも何処でも出来ることしか出来ない自分が、
今日は少しつらく思いました。
今回この災害地にこさせていただいて一番感じた事を率直に書きます。
『人間が何年もかけて一生懸命作っても、
自然の前では一瞬で壊れてしまう』
:メモ:
明日いったん石巻を離れ北海道に戻ります。
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